□ Ranchoの椅子作り
・2つと同じものができない椅子であることは、何度もいうことですが、(似たものはできますが。)独自の椅子が少しずつ飴色に変化していき、使い込んで行くと、何も人間工学を考えて作ったものでなくとも身体の方からも
椅子の方からも寄り添うようなものが育つ様に思えます。
大切にしないところに愛着は生まれないでしょう。
左の椅子は無塗装の完成品で、一番多く作るタイプのいすです。
私のメーンとなる手仕事で成るべく機械を使わず昔からある手道具で作る事を心掛けています。
”この材料が《工房Rancho》の屋根の下を通ると、こんな椅子が出来るんだ”
仕上がった時、作って来た事に大きな満足とささやかな意義を感じます。
材料の事 1
- 椅子の背もたれ材
殆どが桧の枝材です。
山で伐採された木の幹は枝を払われて適切な寸法に切り出され、製材所に行きますが、枝は不要のため為に山に残され、腐食して土に帰ります。
人の指位の物から、腕
や足位のものまで、さまざまな形状のものを山主さんから頂いて、背もたれや脚材に加工して使います。
材料採取は12月頃から3月頃にかけて採取したものが、一番良いとされていますが、この時期に一人で深山に分け入って採取する作業はかなりの重労働です。
山の中の一人作業は寂しくて怖い。
だから椅子が出来た時がこの上なく嬉しい。
材料の事 2
- 座板材の事
座板は製材所から出る「杉」材の根元の部分で、凸凹状の変形箇所です。
または製材所から「根丸太」の大きい物を買って、45㎜ 50㎜ 60㎜など適当な厚さに挽いてもらいよく自然乾燥させた後、椅子の「座板部分」として
加工します。
座板材は少し厚めの板なら何でもいいのですが、自分の必要とする寸法の座板が得られる根丸太は重宝ですが、「根っこ」部分の方が造形的に面白い椅子が出来る。
片面が凸凹の為、座面を加工する際、安定させなければならない。
専用の削り台が必要です。
製作過程
- 材料の加工はじめ
座板 脚材 背もたれ材
を用意する。
板材は座面の反対側に決めた寸法のほぞ穴を所定の位置に4か所開ける、座板をひっくり返して座面を上にする。
今度は座板の一番奥に背もたれ材の棒を打ち込む穴をあける。
一寸した角度の違いで掛け心地の悪い椅子になったり、イメージとは全く別の椅子になったりします。
背もたれ材は7~8本使いますので、どの形状の棒をどの場所に使うか、何度も並べ替えをして、これでいいとなったら座板と棒に番号や記号を書き込んで、仮組みに進みます。
(写真は仮組みの物)
アラジン
- 販売と修理
(写真は輸入開始最初の15シリーズの物)
可愛い形をしていて、そこに置いてあるだけで様になる。
最近はエコ時代、物置にしまい込んであったアラジンストーブを出して再活用する方も多く、ネット購入した物の修理依頼かなりある。
適切な修理さえすれば
また新品と同じ熱量を
得られるが、現行の消防法に合致しない点もある。
39シリーズになって25年経っており、地震国に相応しい完成度の高い、耐震消火装置を備えている。
今後とも大事にし、長く使って行きたい方々のお役に立てればと思います。
我々の強み
我々の強み
プロジェクト
世の人すべてにそれぞれが情熱を持って取り組める何かがあると思います。お仕事の場合、それはお客様のためであることが多いですが、私たちの成長やスキルの向上につながることもまたあります。